【精度は医師以上】乳癌の早期発見を人工知能の力で実現したい!
大変ご無沙汰しておりました。
大阪市立大学(現: 大阪公立大学)の放射線科医師 植田大樹です。
論文の出版とAIモデルの公開、そしてそれに伴うプロジェクト終了のお知らせになります。
また、非常に遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
皆様、今まで本当にありがとうございました。つい先日の2022/03/25に、AIによるマンモグラフィからの乳癌検出の論文が出版されました(https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0265751)ので、そのご報告を申し上げます。これは、皆様のご支援のおかげです。
この乳癌検出AIは現時点(2022/04/02)でも世界最高精度であり、出版から現在までの期間にも私にはたくさんの問合せを世界中から頂いており、文字通り世界から注目してもらえるAIとなっております。
簡単ではありますが、今回の経緯や説明をした動画(https://vimeo.com/694907185)を作成しましたので、お時間許す方はこちらを御覧ください。
【資金について】
皆さまからご支援頂いた資金は、全額研究費(ワークステーション購入費、論文出版費)に使用させて頂きました。
【リターンについて】
それぞれのリターンとしての名前のクレジットなどに関しましては、既に対応させていただいております。本当にご支援ありがとうございました。
ただ、一方で対面でお会いすることは困難な状況ですので、報告会のかわりに簡単な動画をアップロードさせていただいております。個別の質問はメールで頂けますとやりとりができますので、ai.labo.ocu@gmail.comから連絡をいただけますと幸いです。
懇親会はぜひ状況が許す時期になれば開催できればうれしいのですが、現状としましては、予定を建てることが困難ですので、このreadyfor上では、一旦中止とさせていただきたいと思います。
また、無料のDeep learningの勉強会(https://deeplearning-b.connpass.com/)を毎月開催したり、その他にも今後さまざまな教育コンテンツは当研究室(https://med-ai.jp/)から発信していく予定ですので、そちらもよければ見ていただければと思います。
【今後について】
これがゴールではなく、社会に実装するということも目指したいと考えて、
この学習済みモデルを、実際にオープンソースで公開(https://github.com/detection-mammography)させていただいております。
もちろん日本で使うには医療機器認証等必要になってきますが、チャンスがあればそのようなこともしていきたいと思っています。一方で、実際に海外の方々からは使ってみたいと連絡もいただいていたり、我々のモデルをベースにさらに高い精度を目指すような動きも出てきております。
このように我々の研究が社会をより良くする一つのピースになれていることは科学者冥利につきます。それもこれも、みなさんのクラウドファンディングがスタート時に支えていただけたことのおかげです。
今回のプロジェクトは一段落ではありますが、よりよい医療を実現するために今後も医療AI研究をより進めて行く所存です。今後とも温かく見守っていただければ幸いです。
【活動報告書について】
上記と内容は同様ですが、活動報告書及びpdfは下記リンクからダウンロードください。